ゲスト:(有)川面美術研究所 代表取締役 所長 荒木かおりさん
川面美術研究所は、明治5年の第1回都おどりの舞台美術を担当したことより現在に至っています。昭和21年、法隆寺金堂壁画模写事業から、文化財の障壁画等の修復や模写・新築建物の障壁画の仕事と、都おどりの舞台美術にたずさわっています。
戦時中は空襲等から二条城の障壁画を守るため、大八車で亀岡へ疎開させる作業をしています。その後、昭和48年から「二条城二之丸御殿 障壁画 復元模写」事業を黒書院から始めました。現在は、白書院の復元模写作業を続けています。
二条城は、二条城は徳川家康が建てた御殿を基本に、1926年後水尾天皇を迎えるため家光により整備されたものです。
二条城には天井画約1000面、障壁画約1000面があります。狩野派による作画作業期間は、たったの1年半! 驚異的な速さです。1年間で約1500面、一月120面が進められました。模写作業は検討しながらなので時間が掛かるとはいえ、現在の模写作業の10倍のスピードです。<続く>
□建築の壁画
担当:伏木道雄
考古学的建造物に見られる他、旧京都朝日会館の東郷青児の壁画・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の陶壁画・養老昆虫館の馬と鹿の壁画などが見られます。
建築と共に装飾(デザイン)として恒久的に残る(メンテナンスは必要ですが)壁画を纏う建築も造って行きたいですね。
音声:
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☆本日の担当:下村委津子、伏木道雄
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