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2007年12月16日

07年12月15日放送 現状よりも安全な暮らしを

◇◆◇12月の月間テーマは「防犯・防災」◇◆◇


■現状よりも安全な暮らしを〜木造住宅の耐震補強
ゲスト: 建築事務所ニュープラン 遠藤康雄さん
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 京都はここ数年でも京町家を活かした店が数多くにぎわうなど、歴史ある古い町並みが魅力のまちです。しかしこれは、裏を返せば、細い通りや古い建物など都市のインフラが古いまま残り、防災の観点では弱い都市とも言えます。古くなり傷んで弱くなった建物に、今よりも少しでも安全に暮らす方法を考えたいですね。

 木造住宅には伝統軸組工法、在来工法、それらを組み合わせたものと工法による違いがあります。工法によって建物の特徴は、柔らかい構造固い構造となり、地盤によっては共振してしまい地震に弱い組み合わせにもなります。

 地震対策では、まず耐震診断をすることから始まります。診断を普及させるため、各市町村で助成されている場合が多いのでそれぞれの市町村の役所に相談して下さい。一般耐震診断の場合、在来工法の建物の場合で自己負担2000円などで、建物の弱い箇所が凡そ分かるので、地震対策を考える目安が立てられるでしょう。診断後に具体的な耐震補強を行います。耐震改修といっても、先ず行うべき事は傷んだ箇所を直すこと。いくら補強をしても、もし柱元が腐っているままではどうしようもありませんから。<続く>


音声:


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2007年12月08日

07年12月8日放送 小さなおせっかいがここちよい上鳥羽のまち

◇◆◇12月の月間テーマは「防犯・防災」◇◆◇


071208.JPG■小さなおせっかいがここちよい上鳥羽のまち
ゲスト:南区上鳥羽自治連合会 会長 森岡梅次さん、
   京都府保護司会連合会 会計・会長 水川雅夫さん

 「小さなおせっかいがここちよい上鳥羽のまち」を目標に、今一度ご近所づきあいを見直し、おせっかいを復活させることで、まちの安心・安全の地域力の再生を目指している、上鳥羽地区のお話をお聞きしました。

 上鳥羽学区は、京都市南区の、鴨川と桂川に挟まれた南部に位置し、国道1号などの都市幹線道路が集中し、事業所や工場なども多く立地する面積の広い学区です。昨今のこどもを取り巻く痛ましい事件の多発を受けて自治連合会を中心に各種団体、小学校、PTA等が一体となり、こどもの防犯対策・安全教育を展開しています。

 地域と行政が連携し、さらには大学の企画力、活動力が加わることで、短期間に地域の行動力が一気に開花し、日常のご近所づきあいの再確認と自治連合会を中心とした各種団体のネットワークを生かした活動に広がっています。<続く>
(写真:左が森岡さん、右が水川さん)


◇建築士がまちに対してなにができるのか
担当:江坂幸典

 上鳥羽学区のまちづくりの取組は、早くから大学等の専門家の協力を得てさまざまなアイデアを生かし、それがうまく機能しています。地域、行政、大学、各種団体や地元企業といった横のつながりをつくることで活動に広がりができています。まちづくりには、瞬発力と持久力が重要だと感じます。
 建築士がまちに対してなにができるのか?まちづくりのハードとソフト(ハード=建物、道路、公園等 ソフト=まちの仕掛けや仕組みづくり)に関わり、そして外部者としての視点をもつことも大切な気がします。

音声:


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2007年12月02日

07年12月1日放送 住み続けられる町をめざして

◇◆◇12月の月間テーマは「防犯・防災」◇◆◇


071201.jpg■高齢者から子供までささえあう地域づくり
ゲスト:
六原自治連合会 事務局長・六原いきいきネットワーク座長
菅谷幸弘さん

 「高齢者から子供までささえあう地域」を目指し、行政と連携しながら様々な取り組みをされている、東山区六原学区のお話をお聞きしました。

 まず、子ども、高齢者、障害のある人など、それぞれの視点で地域の危険箇所を点検し、安心・安全マップ作成、地域全戸に配布しました。地域課題の共有化・課題解決を目指した取り組みです。また災害の時に必要となる、子どもの力を育成することを目的に子ども炊き出し訓練、自らを守る安全意識の向上めざした子どもの防犯教室、各戸の門灯の点灯で夜間に発生する事件の抑制をめざした門灯をつける運動などもおこなっています。

 マップづくり過程であらためて分かったことは、空家率・高齢化率非常に高いと言うことです。これらの地域問題の解決に向けた取り組みをお聞きしました。<続く>


□建物の再生と維持
担当:畑 正一郎

 建物はメンテナンス無くして、長寿命はあり得ません。住宅に関しては、やはり人に住んでもらうのが一番です。通風の確保や、傷みの発見・修復にもつながります。空家になってしまうとそれらが滞り、老朽化加速や危険家屋になっていきます。建物の再生・利用、長く住むための考え方とは。

音声:


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2006年12月16日

06年12月16日放送 京都の今を3Dマップでリアルに実感

▼▼今月のテーマは「防犯・防災〜京のまちの安全性」です。▼▼


■歴史都市京都の安心安全3Dマップ
ゲスト:立命館大学文学部地理学教室 歴史都市防災研究センター
               矢野桂司 教授、中谷友樹 助教授

 三次元の京都バーチャルシティ(三次元の京都の町並)を作ろうというプロジェクトが2003年末からスタートしました。地理情報システム(GIS)とバーチャル・リアリティ(VR)技術を使って、建物と地盤の高さを(レーザーを当てて)測定し、2Dの地図を3D化しました。京都市内44万軒の建物の立体です。さらに、足で一軒一軒、市内を調べながら、町家や近代建築の情報も取得し、ランドマークとなる寺社仏閣・京都タワーや四条通のファサードなど、詳細な立体モデルも作りました。ズームインやズームアウトも可能です。町中を仮想で歩くこと(ウォークスルー)もできます。さらに、過去の江戸時代や平安時代の京都も再現しています...。

バーチャル京都
http://www.geo.lt.ritsumei.ac.jp/uv4w/chk_index.html

歴史都市京都の安心安全3Dマップ
http://www3.rits-coe.jp/ritsumei_kyoto/main.html


音声:
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2006年12月09日

06年12月9日放送 都市部で起こる水害、その対策とは

▼▼今月のテーマは「防犯・防災〜京のまちの安全性」です。▼▼


■「都市の水害と対策」
ゲスト:京都大学防災研究所流域災害研究センター都市耐水研究領域    米山 望さん
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 都市では、コンクリート化やアスファルト化によって、降った雨が地中に浸透せずにそのまま低いところに降りてきてしまい、ちょっとした雨でも洪水になってしまいます。また、集中豪雨により下水道の処理能力が追いつかず、あふれて洪水になることも多く見られます。このような都市で起こりうる水害について研究しています。小さなビルの地下空間などでは、地上の洪水の水がそのまま入り込んできてしまうと、数分で逃げられなくなります。実際こういった小規模地下空間で人が亡くなったこともあり、都市水害の研究がクローズアップされてきました...。




◇地下水位と建物
担当:畑 正一郎

地中と建物の関係、地下での対策とは。


音声:
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2006年12月02日

06年12月2日放送 巨大地震予知と、スロー地震?

▼▼今月のテーマは「防犯・防災〜京のまちの安全性」です。▼▼


■「巨大地震予知の可能性を探る・スロー地震とは何か」
ゲスト:京都大学防災研究所・地震予知研究センター 川崎一朗教授
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 私たちが住む地球は、コア(核)とマントル、そして地表と3層構造になっています。地震を物理学の言葉で単純化して言えば、「弾性体中のディスロケーションが移動し、弾性波を放出する現象」と言えますが、身近な例で説明すると、氷をグラスのウイスキーに入れた時に、ぴしっと音がする現象です。

 地震予知をする上で注目されているのが、スロー地震というものです。スロー地震というのは、断層がゆっくり動くもので、人が感じることはできません。



音声:
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2005年12月17日

05年12月17日放送 AED

▼▼今月のテーマは「防犯・防災」です。▼▼

■AED
ゲスト:中京消防署警防課 救急係長 戸田佳勝さん

 「AED」とは自動体外式除細動器 Automated External Defibrillatorのことで、心肺停止の傷病者に対し電気ショック(除細動)が必要な場合、音声などの指示に沿って一般の人でも使える医療機器です。日本では、平成16年7月から、一般の人でもこの装置を使う事が可能になりました。

 通報して救急車が到着するのは、京都の場合 約5分 (全国は平均6分)かかります。救急隊が到着するまでの間、一刻でも早い適切な応急手当が必要なのです。特に心肺停止の場合、この5分6分のゴールデンタイムの心肺蘇生に生死がかかっています。応急手当は、そばに居合わせた人しか出来ませんから、一般の人による応急手当が必要なのです。
 生存率は1分経つ毎に7〜10%低下し、京都の救急車到着平均時間、5分では生存率が50%を切ってしまいます。例えば9分間手当されないと、死亡率が90%を超えてしまうとされています。


◇救命救急。街・建物にまつわる災害の時
担当:小田木洋子
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2005年12月10日

05年12月10日放送 吉田見守り新聞

▼▼今月のテーマは「防犯・防災」です▼▼

■学校の取組・「小学生の防災探検隊マップコンクール」2004年入賞 
ゲスト:第4錦林小学校 加藤君江さん

 「自分たちを見守ってくれている人」というテーマ設定も良く、地域を細かく取材した様子が伺えること。人とのふれあいや楽しさが感じられる点も評価されたと思います。ぼうさい探検隊で想定した災害は「防犯」。見守ってくれる人たちを性別、年代別に分けました。

 登校時間に玄関先の掃除をしたり花に水やりをしたり犬の散歩をするさりげない「見守り」や交差点に立ち子供達に話しかける人も。約100名近くの住人がこの活動に参加しています。誰もが無理なく子供を守れるまちづくりです。

 今回の調査活動で子供達はこれだけの規模で大人たちに「見守られ」ていたのを知り驚いた様子。この調査以後、住民の活動と学校が連絡を取るようになり、より緊密な体制で見守りを続けています。


◇年末の防犯
担当:冨家裕久
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2005年12月03日

05年12月3日放送 沢ネット

▼▼今月のテーマは「防犯・防災」です▼▼

■沢ネット
ゲスト:沢ネット会長、元音羽沢町町会長 市橋孝雄さん

 平成11年 山科区音羽沢町町会長の時に、福祉事務所から高齢者の名簿が届き、26.7%が高齢者だと知りました。 このまま推移すると、超高齢者の町内会になる。在宅支援が必要になると感じました。 そこで「福祉を考える会」を作ろうと、町内会長経験者の方々に意見を聞きに廻りました。

 平成13年6月に「福祉を考える会」を立ち上げ、平成13年11月に規約も決まり名称を「沢ネット」として、本格的にスタートしました。

 沢ネットの活動は、町の安全を見て回る夜回りや食事会、訪問声掛け、個人文庫の貸し出しや町内の掃除、お手伝いボランティア(庭掃除・郵便受取・買い物・塵だし)などです。沢ネットのポリシーは、出来る人が、出来る時に、出来る事を、出来るだけ。

 周りの町内会にも広がり、音羽川学区に広がっています。安心・安全・楽しい地域にしていきたいですね。


◇昭和の京都の町内会活動の再評価

担当:伏木道雄
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2004年12月18日

04年12月18日放送 防犯設備

■町と住宅の防犯
ゲスト:京都府防犯設備士協会会長 仲 良二さん

 平成14年からスタートしました。安全産業に関わる会社(警備機器製造会社・警備会社・鍵の会社など)と個人で、組織されています。より安心して暮らせる京都のために会社の枠を超え、警察と協動で、より安全で信頼できる防犯機器・防犯設備の普及促進や地域安全活動を通じた、府民の防犯意識の高揚を図り、府民の安全・安心まちづくりに貢献するために設立されました。

 最近増えている空き巣等の犯罪被害など防ぐには、近所(町内会やマンション)で協力しあって防犯や防火に取り組む事ではないでしょうか?空き巣は、高い確率で防げます。

 外灯防犯カメラの役割が注目されています。ただし、個人情報保護法との関わり方が難しいので、各関係機関が、ガイドラインの決め方を検討しています。
昔は、コミュティーがしっかりしていて、近所の頑固おやじさんが、床几に座って、いつも町内や町を見ていましたね。

 新聞にも既に発表されましたが、来年 、京都市安心安全町づくり条例が議員立法されます。17年4月からですが、●まちづくり ボランティア組織の援助 ●防犯灯の増設 ●スーパー防犯灯 ●子供や大人のための非常用通報装置(カメラ付き通報装置)の設置 などが計画されています。


◇京都府防犯モデルマンション登録制度
担当:山領正さん、伏木道雄

 安全で安心なマンションを審査し認定する制度です。
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2004年12月11日

04年12月11日放送 清水学区の自主防災

▼▼今月のテーマは「防犯・防災」です▼▼
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■清水学区の自主防災会「あんあん会」
ゲスト:清水学区自主防災会/清水安全・安心まちづくり実行委員会(あんあん会) 松井武司さん

 産寧坂や清水など、清水学区には伝統的建造物群保存地区に指定された、古い木造建物がたくさんある地域です。道幅が狭く、坂も多く、またお年寄りがたくさん住んでいる町なので、防災面、特に地震による甚大な災害を念頭に置き活動しています。

 具体的な活動は、清水小学校に防災本部の設置したり、避難生活にも備えています。
甚大な災害時、京都市や府に100%頼っていてはダメ。自分たちで自主的に活動しなければと考えてるからです。しかし、地域で災害時の避難生活を想定した食料や生活必需品を常に備蓄することは、非常に困難です。そこで、地元の商店(米、漬物、電気製品等)にいざという時、自主防災会に優先的に店にある商品を出してもらう=売ってもらう「協力店」になる約束をお願いしました。<続く>


◇応急危険度判定

担当:小田木洋子

 応急危険度判定」とは、地震など甚大な被害がおきてしまった時、さらなる二次災害を軽減・防止するため被災地の危険な建物や、危険な土地への立ち入りに対し注意喚起を行うこと、情報を提供することを目的に判定するものです。
 救命救急や消防活動と共に、迅速に建物を判断してゆくことは、その建物の所有者や住民の人命だけではなく、周囲を通行する人の安全を確保する意味でも非常に大切なことです。

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2004年12月04日

04年12月4日放送 祇園町南側

■祇園町南側地区でのまちづくりの活動
ゲスト:祇園町南側地区協議会会長 杉浦貴久造さん

 祇園町南側地区といえば、古くから京都を代表する地域ですが、まちづくりに関しても話題の地域でもあります。町式目や景観協定など、木造で落ち着いたまちなみを引継ぎながら、火事にも強いまちをつくっている、祇園町南側地区。地域の防火対策や、防火に対する意識向上の取り組みなど、お話をうかがいました。


◇耐震診断・耐震改修のススメ
担当:上原智子

 最近本当に地震が増えています。古い基準で建てられた家が対象で、専門家が行う耐震診断もあり、京都市では派遣制度があります。詳しくは京都すまいづくりセンターにお問い合わせください。
 構造的な弱点は、耐震改修でその補強を行うことが一番です。京都市では、耐震改修について、工事費の一部を助成する制度ができました。地震に負けないまちをつくるために、行政が工事費の一部を負担するものです。受付は12月10日まで。詳しくは京都市住宅政策課にお問い合わせください。
ラベル:京都 防災
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2003年12月20日

03年12月20日放送 京都の水と防災

■京都の水と防災
ゲスト:京都環境アクションネットワーク代表 松井恵さん

 阪神大震災で、地震では水道がダメになるということが明らかに。3日間水を飲めなかった人もいるし、水道が復旧するまで数ヶ月から半年、1年かかった地域もあります。
 水フォーラムの時に、井戸をもっと防災に使えるように消防にも訴えました。京都市では防災水利構想が平成14年度にできました。石塀小路、二条城、千本西高瀬川などモデル地区を定めて、その地区の水の使い方を考えようと取り組んでいます。

 もしもの火事や地震の時、鴨川や高瀬川の水が使えるでしょうか?どちらも浅すぎて、容易に水辺に寄りつける場所がありません。そこで、一部分に寄り付ける場所を作り、取水枡のような形状を作り、そこから水を汲むようなことを考えています。高瀬川の西側では、消防車が入れないような狭い路地に、びっしりと建物が建っています。それなら細い水路を造り、高瀬川の水を取り込めないか、など。

 京都の中心部は水辺が少ないですね。鴨川、高瀬川を過ぎると西にはほとんどありません。今考えているのは、西洞院川を復活させることです。道路の幅員も広いので川を作っても問題はないはずです。また、もともと流れていて、今は暗渠になっているだけなので、その下水の流れの上に雨水が流れる川を作ることは簡単なのです。


<ばったり床几>
◇路地と建築基準法
担当:上原智子

 京都は政令指定都市の中で、人口あたりの火事の件数が最も低いのです。他都市に比べて木造の建物が建て込み、消防車が入れないような路地が多いのに、何故でしょうか?それは防災意識が高いからです。
 建築基準法では、前面道路が4m以上ないと建物が建てられません。路地が4mになると、少し大げさですが京都が京都でなくなってしまいます。しかし祇園町南側のように、木造や路地でも、まちの防災組織がしっかりしていることを条件にして今の雰囲気を残せるようになりました。
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2003年12月13日

03年12月13日放送 町家改修の防火対策

■町家改修、防火対策として
ゲスト:(株)木村工務店、京都府建築工業協同組合理事、木村忠紀さん

 伝統木造建築の京町家。京都のまちなかに独特の調和をもたらし、都市のアイデンティティーを表す重要な役割を担っています。
 京都市の「まちなか」ということは、たいていの場合、建物は防火対策を必要とされます。京都市内に残る、準防火地域にある京町家の多くは、建築基準法では既存不適格建築物と位置づけられています。このため伝統工法を用いた大規模改修や新築は不可能でした。このままでは、町家が京都から無くなってしまう?!
 
 そこで、これらの問題解決のため、早稲田大学長谷見教授の研究室と京都府建築工業組合は、協働で土壁の防火構造について研究・試験を行い、このほど「戸境(とざかい)の裏返し塗りのない土壁」を防火構造として施工することが可能となりました。

 防火性能に関する技術的基準(外壁と軒裏に要求される)は、遮熱性:30分間、最高:室温+180℃に達しない、非損傷性:30分間、です。実物を実際に燃やす実験の結果、90分くらいのもの、すなわち準耐火の倍の値がでました。


<ばったり床几>
◇地域と防火 美山町のかやぶき街並み保存
担当:脇野貴史

 京都府のほぼ中央に位置する美山町は、由良川に沿って建てられた民家のうちおよそ250棟は昔ながらの茅葺きで、文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
 保存地区の指定を受けた北村では「かやぶきの里保存会」を組織し、かやぶきの里の保存にあたりました。
平成14年5月に放水銃で集落ごと火災から守る防火システムが完成しました。これは山の上に貯水タンクを設け、火災時には地区内3カ所に設けたボタンを押すと62基の放水銃が一斉に作動、定められた角度に自動的に水を噴き上げて、全戸に水をかけ、水のカーテンで類焼を防ぐ仕組みです。


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2003年12月06日

03年12月6日放送 春日学区〜地域の防災と防犯

■春日学区 地域の防災と防犯
ゲスト:春日住民福祉協議会 会長 高瀬博章さん

 春日学区で生まれ育ち、散髪屋さんとして約60年。学区の人と町の移り変わりを熟知され、春日のまちを愛し、春日のまちを育ててきた京都を代表するコミュニティリーダーの高瀬さん。
春日学区は、住民によるまちづくり活動において、知る人ぞ知る、先進的な活動を実践した地域です。全国各地からの視察を受け入れている地域です。


 春日住民福祉協議会ができたきっかけとは、1972年のマンション問題(反対運動ではなく協議により解決した)や、1979年におきた独居老人焼死事件(まちぐるみの防災の必要性を認識)です。行政や人任せではない、主体的参加が可能な組織を作っています。21町・18団体(町内会・消防・社会福祉・PTAなど)のネットワーク、行政や外部組織とも連携した、訪問活動、防災活動、デイサービスなど幅広い活動を展開しています。<続く>


<ばったり床几>
◇京都型の住まいの防災
担当:高田光雄

 京都の住まいの防災を考える上で「安全性の確保と歴史・文化の保全」と、「伝統的な防災の知恵の継承・発展」を考える必要があります。家の問題と道の問題に分けて考えてみましょう。


<家・まち・なんでも相談>
◇化学物質過敏症に配慮した住宅
担当:光田康宏

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