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2008年05月10日

08年5月10日放送 意匠紋図

◇◆◇5月の月間テーマは「西陣の職人さん」です◇◆◇

■紋紙(もんがみ)、意匠紋図
ゲスト:アトリエいがらし 五十嵐由紀さん、五十嵐亜紀さん
経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣織意匠部門 伝統工芸士・ファブリックプランナー
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 世界では紋様を経糸(たていと)で作りだすのが一般的ですが、西陣織はで緯糸(ぬきいと)=横糸もコントロールしてより細かな紋様を作り出しているところが特徴的です。紋様の設計図が意匠紋図です。昔はボール紙にパンチで穴を開けた紋紙で、経糸の針を通すか止めるのか?ジャガートの動きを制御して紋様を織り出していました。西陣では20年ほど前に電子化の動きがあり、コンピューターが導入され、今は紋紙はほとんど使われていません。
 ※写真 左:亜紀さん、右:由紀さん
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 西陣織は図案家さんから色鉛筆やペン、コンピューターなどで自由に描かれた図案=デザイン図が上がってきます。図案をデザイン分解して、経糸横糸1列ごと、紋図として1mm方眼の紙に200%のサイズで描き写します。絵画的な情報と立体的な情報を図面にしていきます(由紀さんの担当)。それをスキャナで取り込み、コンピューター上で加工、機を動かす情報を数値化してゆきます(亜紀さんの担当)。巾31cmの帯で、横方向に粗目のもので400、600、細かいもので900目のマス目を塗り分けて紋図を作ります。
※写真 左:200%で描かれた紋図、右:その紋図で織られた帯



◇建築の設計図

担当:小田木洋子

 建築設計図でみなさんが一般的に目にするのは意匠図で、真上から見た状態を表した平面図や屋根伏図、建物外観を真横から描いた立面図、断面図や、より詳細な矩計図(かなばかりず)、部屋内部の壁などを表した展開図など。しかしこの設計図だけでは建物が建てられません。工事施工の現場ではこれら図面を元に、各工事毎に必要な詳細で具体的な施工図を作図し、施工しています。

音声:


 ☆本日の出演:上原智子、小田木洋子

五十嵐さんのお話の続き...


 糸の数などはメーカーさんから指定があります。制限された糸の種類の中で、自由に描かれた図案を織物として形にしてゆくのが、職人としての腕の見せどころでもあります。一番難しい柄は、実は○なんです。直線の糸で、いかにスムーズに丸く表現するか。

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 ※写真 コンピュータでの作業の様子


 西陣織の伝統工芸の中で、姉妹2人で表に出て仕事をしているというのは少ないですね。西陣織というのは家内工業なので、実際には内で携わっておられる方は当然おられるわけですが。意匠図の職人も男性の世界です。自分ではなかなか気づかないのですが、私たちの意匠図は”女らしい”紋になるようです。

 西陣織は絹糸で織ったものです。金糸や箔、中には革の糸なんかも使うこともあります。使われる糸の太さや素材の特性や織り方を経験値として知った上で、考えて紋図を作ります。新しい素材を取り入る試みもしてみることも。織物として中には難しいものもありますが、「無理、できない」とは言わずに、まずはやってみて、試行錯誤して、それからです。ダメな場合は、また次の機会に使えることを願って取り止めます。

 伝統工芸と、伝統的な西陣織だけにとどまるのではなく、新たな試みとして、他業種の中小企業の方々と、伝統技術を活かした、新たな商品開発もコラボレーションで行っています。私たちは絵画的なデザインを担当しています。伝統的な技術の継承もすごく重要ですが、自分たちの力をどこまで広げていくか、新しい可能性も探るためにも、異業種の方との交流で、新しい試みも行う両輪で行ければと思っています。




ラベル:京都 Podcast 西陣織
posted by 京都府建築士会 at 19:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 職人さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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