ゲスト:春日住民福祉協議会 会長 高瀬博章さん
春日学区で生まれ育ち、散髪屋さんとして約60年。学区の人と町の移り変わりを熟知され、春日のまちを愛し、春日のまちを育ててきた京都を代表するコミュニティリーダーの高瀬さん。
春日学区は、住民によるまちづくり活動において、知る人ぞ知る、先進的な活動を実践した地域です。全国各地からの視察を受け入れている地域です。
春日住民福祉協議会ができたきっかけとは、1972年のマンション問題(反対運動ではなく協議により解決した)や、1979年におきた独居老人焼死事件(まちぐるみの防災の必要性を認識)です。行政や人任せではない、主体的参加が可能な組織を作っています。21町・18団体(町内会・消防・社会福祉・PTAなど)のネットワーク、行政や外部組織とも連携した、訪問活動、防災活動、デイサービスなど幅広い活動を展開しています。<続く>
<ばったり床几>
◇京都型の住まいの防災
担当:高田光雄
京都の住まいの防災を考える上で「安全性の確保と歴史・文化の保全」と、「伝統的な防災の知恵の継承・発展」を考える必要があります。家の問題と道の問題に分けて考えてみましょう。
<家・まち・なんでも相談>
◇化学物質過敏症に配慮した住宅
担当:光田康宏
高瀬さんのお話の続き...
まちづくり活動では、情報の収集と発信が重要です。そこで、きめ細かなネットワークを反映したニュースレター「春日だより」や、人と町の現状が一目でわかるユニークな福祉・防災マップ「福祉防災地図」作成に取り組んでいます。
地域の防災・防犯への取り組みでは、防犯・防災と福祉の連携があります。また、学区レベルと町レベルの活動の連携、学区レベルの総合防災訓練(避難訓練と図上訓練)、町レベルの自主防災活動は21ヶ町で取り組んでいます。例えば、荒神町のヘルメット全戸配布や、信富町の非常持ち出し袋全戸配布など。
住み続ける魅力あっての防災・防犯です。住み続けられるまちづくりこそが、これからのまちづくりとして重要です。