京都文化博物館から、建築と音楽との興味深いパフォーマンスのお知らせです。辰野金吾とともに旧日本銀行京都支店を設計した、長野宇平治の孫であるマルコス・フェルナンデス氏が、祖父の設計した建物のなかでアート・パフォーマンスを開催します。
長野宇平治は日本建築士会初代会長として建築士法の成立に尽くした人物でもあります。
☆建築物のための音楽〜プロジェクト内容
http://www.soundingthespace.com/japanese/japanese.html
☆旧日本銀行京都支店〜辰野金吾〜長野宇平治
http://www.bunpaku.or.jp/info_bankkenchiku.html
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空間を奏でる: 建築物のための音楽
2009年6月23日(火) 19:00
京都文化博物館 (京都市中京区三条高倉)
075-222-0888 http://www.bunpaku.or.jp/
入場料:2500円
Marcos Fernandes - percussion, electronics
田中悠美子 - shamisen, voice
山本 精一- guitar
平井優子, 森川弘和 - movement
パーカッション奏者でありインプロバイザー(即興演奏家)でもあるマルコス・フェルナンデスが、「空間を奏でる:建築物のための音楽」“Sounding the Space: Music for Architecture”と題した新作シリーズを発表します。これはフェルナンデスの祖父が設計した4つの歴史的建造物での上演を目的として特別に制作されたマルチメディア・パフォーマンスで、2009年6月に、日本の4都市で発表されます。
会場となる4つの建物は、京都府京都文化博物館別館、大倉山記念館(横浜)、ルネスホール(岡山)、カラコロ工房(松江)で、20世紀初頭にフェルナンデスの祖父、長野宇平治が設計したものです。大倉山記念館を除く3つの建物は日本銀行の支店として設計されたものですが、それぞれ有形文化財や歴史的建造物に指定され、現在はNGOや公共利用のための施設に生まれ変わっています。「建築物のための音楽」は非常に多層的な作品です。建物の歴史、建物と地域社会の昔と今の関わりなど、建築物に関するリサーチが作品に織り込まれています。それらのリサーチに基づいて、ライブ音源のサウンドスケープ(フィールドレコーディングおよびアコースティック音源やエレクトロニック音源によるインプロヴィゼーション)が建物の建築様式と神髄を活性化させ、さらにムーヴメントとビジュアルなインスタレーションが組み込まれています。
フェルナンデスの意図は芸術的なコラボレーションを通して、それぞれの都市住民の関心を引きつけることです。地元の歴史家、建築家、ミュージシャン、ダンサー、ビジュアルアーティスト達を交えて、作品の研究、リハーサル、上演が行われ、一般市民の方々をワークショップや討論会に巻き込もうと計画されています。
プロジェクトの全容(プロセス、建築物、歴史、地域社会、リハーサル、パフォーマンス)は、将来、発表することを念頭に、ドキュメンタリー映画製作にかけてはベテランのハンス・フェルスタッド Hans Fjellestadがビデオに収録する予定です。
文化的つながりを再び:
フェルナンデスにとっては祖父の設計した歴史的建造物を通して母国と母国の文化と再びつながる、という個人的な意義も秘めています。
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長野宇平治(1867-1937)新潟県に生まれ。東京帝国大学(現、東京大学)で建築学を学び、欧米に留学しました。日本建築士会初代会長として活躍し、台湾総督府庁舎(現、中華民国総統府庁舎)の設計および日本銀行の建築部技師長として30あまりの銀行建築を手がけています。日本建築に西洋の思想を採り入れた先駆者の一人として、長野は重要な業績を成し遂げています。
マルコス・フェルナンデス Marcos Fernandes 横浜に生まれ。ポルトガル、アイルランド、日本の血を引く。18歳でカリフォルニアに移住後、音楽製作に従事。東洋で生まれ育ち、成人後に西洋で暮らす。54歳になった現在、日本に帰国し、自身の作品における日本文化の重要性を再発見している。同時に、東西の文化思想を融合した祖父の建築物遺産を通して、自身が受け継いできたものと再びつながろうと模索している。
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チケットは、京都文化博物館で取り扱っています。
075-222-0895
事業推進係 まで
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