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2009年05月30日

09年5月30日放送 障壁画

■二条城障壁画の復元模写で宝を守る
ゲスト:(有)川面美術研究所 代表取締役 所長 荒木かおりさん

090530.jpg 川面美術研究所は、明治5年の第1回都おどりの舞台美術を担当したことより現在に至っています。昭和21年、法隆寺金堂壁画模写事業から、文化財の障壁画等の修復や模写・新築建物の障壁画の仕事と、都おどりの舞台美術にたずさわっています。

 戦時中は空襲等から二条城の障壁画を守るため、大八車で亀岡へ疎開させる作業をしています。その後、昭和48年から「二条城二之丸御殿 障壁画 復元模写」事業を黒書院から始めました。現在は、白書院の復元模写作業を続けています。

 二条城は、二条城は徳川家康が建てた御殿を基本に、1926年後水尾天皇を迎えるため家光により整備されたものです。

 二条城には天井画約1000面、障壁画約1000面があります。狩野派による作画作業期間は、たったの1年半! 驚異的な速さです。1年間で約1500面、一月120面が進められました。模写作業は検討しながらなので時間が掛かるとはいえ、現在の模写作業の10倍のスピードです。<続く>

□建築の壁画
担当:伏木道雄

考古学的建造物に見られる他、旧京都朝日会館の東郷青児の壁画・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の陶壁画・養老昆虫館の馬と鹿の壁画などが見られます。 
建築と共に装飾(デザイン)として恒久的に残る(メンテナンスは必要ですが)壁画を纏う建築も造って行きたいですね。

音声:

☆本日の担当:下村委津子、伏木道雄
荒木さんのお話の続き...


二条城内に模写室がありますが、当初は、門の近くの番所内でした。現在は修復された瓦と漆喰壁の米倉の中が、作業室になっています。

四人の担当者が、静かな部屋で、狩野派作品に向き合って作業するので、古典技法がじっくり学べます。(荒木さんも二条城で学ばれ、大学で指導もされているそうです。)現在、日本で文化財の修復模写作業を行っているのは、(有)川面美術研究所、一社のみです。

二条城の絵の具は、天然の岩絵の具です。技法を研究し、筆屋さんと共同で技法に合わせたオリジナルな筆も使っています。福井・武井の越前和紙、岩井市兵衛氏(人間国宝)の和紙を使っています。

金箔は、現在は11px11pですが、当時は10px10p(3寸3分)でしたので3寸3分のものを使っています。試行錯誤して学びながら、私達が箔押しをしています。最近は上手に貼りすぎかなと思っています。



posted by 京都府建築士会 at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 職人さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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