■無段階グラデーションを染める技ゲスト:ろうけつ染 村田和久さん(東山区松原通大和大路東)
着物や帯の、ろうけつ染絵付をしています。
白地の生地に、文様の図柄を写し、蝋を筆でひいていきます。蝋の温度を細かく調節して、蝋の染み具合を調整し、生地に絵を描いていくのです。地色の染めは別の職方になります。はじめは薄い色から染めてゆき、だんだん濃い色を重ねて、最後に一つの柄になるよう、蝋を重ねます。鴨川なんかにスケッチをしにいって、植物の図案を描くことからすることもあります。
蝋の厚みによって、全く色を染めないようにも、薄く染めるもできます。友禅染で染め分ける際に使う糊とはちがって、蝋は柔らかく染め分けることが出来ます。<続く>
□CADについて
担当:脇野貴史
音声:
☆本日の担当:小田木洋子、脇野貴史
村田さんのお話の続き...
仕事は南禅寺近くで修行して身に付けました。朝から夜まで三食も共に取って、まさに同じ釜の飯を食う仲という間柄のなか、仕事のやり方を盗んで覚えました。
機械的に作るものとはちがう、一つひとつ手間ひまをかけた仕事ならではの絵になります。仕事には欠かせない道具も自分で作ります。筆によって蝋ののりぐあいがちがうので、面白いものができます。
私たちの仕事には失敗はありません。もし仮に意図せずにむらが出来てしまっても、それを活かした図柄にするわけです。絵付けをした後、蝋を落とす専門の職方、色を止めるところ、もちろん地色の染めも、全て京都で行っています。着物を着ていただく機会が減っていますが、やはり京都ではお茶の席や踊りのお稽古をされている方などの文化があって、染めなどの職人は他の街と比べて多いのでしょうね。
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