きょうと・人・まち・であいもん、10月は「景観」をテーマに。■鴨川納涼床
ゲスト:京都鴨川納涼床協同組合
専務理事 北村保尚さん(もち料理きた村)
副理事長 田中 博さん
鴨川納涼床は、鴨川の二条通から五条通までの区間で、約2kmほどあります。
歴史的には室町時代から、遠来のお客様をもてなすために裕福な商人が、川原で接待していたと聞いています。その後1660年頃の文献に鴨の川原で夕涼みしている様が描かれていて、京の町衆の年中行事とされていたようです。

また祇園祭りとも絡んで、さまざまな店や人が集まってきたそうです。もともとは、中州に床几を出して茶店をしていたそうですが、昭和40年頃までは2階式になっていました。それ以後は今と同じような形式になりました。
今回、京都府が京都鴨川条例を施行しましたが、その中に床に関する条文もあります。デザインについても、今まで標準であったものが基準となって、きちんと守ることになりました。<続く>
※写真左:田中博さん、右:北村保尚さん
◇鴨川の景観について
担当:江坂幸典
鴨川の景観は、長い歴史のある古都京都を象徴する景観です。高度成長期〜バブルの時代に京都らしさが失われていきました。景観は個人のものではなく、我々すべての共有の財産であるということ。都市の景観は観光という視点ではなく、生活者(市民)の視点でつくられないといけません。
音声:
☆本日の担当:下村委津子、江坂幸典
北村さんと田中さんのお話の続き...
具体的には、色や手すりの形状、床の高さを揃えるといった規制があります。
今はデザインも多様になって、色々な文化が融合してハイブリッドなものになっていますが、その中でもできるだけ情緒感が保てるものになれば良いと思います。
もともと組合でも、床なら何でも良いというのではなく、京都らしく床を使わしていただくという話はしていましたので、急に決められたというわけではありませんが、今まで以上に厳格になったのは確かです。
現在は京阪電車が地下に潜っていますが、以前は地上で踏切りの音がやかましいと感じていましたが、川端通りを通る車の騒音を聞くと、それも懐かしく思います。また工事期間の数年間は、とても静かで、私は「幻の床」と呼んでいます。
納涼床は風俗ですから物や形だけでなく、その上での行為も含めての伝統文化だと思います。やる側と来られる方が一緒になってこれを守っているので、それら全てをひっくるめての「姿かたち」だと思います。

