ゲスト:唐紙屋長右衞門 唐長11代目内 千田郁子さん
唐長 三条両替町インテリアサロン
(中京区両替町通三条上る)
創業寛永元年(1624年)、京都にただ一軒のこった唐紙の老舗。
今から400年ほど前、唐長の初代千田長右衛門は、御所近くに住み、御所の警固侍をしていました。非番の時には、二軒隣の唐紙師の手伝いをして生計の足しにしていたそうです。親しくしていた唐紙師は、鷹ヶ峯芸術村の職人集団のひとりで、
インテリアサロンは、2004年7月3日還暦の年にオープンし、5年目に入りました。COCON烏丸の「唐長」、修学院の本店を入れて3店舗あります。
※写真 唐長・修学院店内にて
還暦を迎えたとき、いろいろな思いを持ちました。歳を重ねることによって、若い人が「歳いくってすばらしい。生きてることはすばらしい。」と思って頂けるようにという思いが膨らみました。その時から毎日着物姿で暮らしています。唐長の柄で着物や帯留めもつくりました。次世代のために伝える役目があると思いました。<続く>
高橋晴男さん 三野屋建築事務所
大学では建築を学びつつ、学業がおろそかになるくらい音楽に熱中しました。インディーレーベルのレコード会社から声が掛かってCDを出しました。
設計事務所としてCM方式(コンストラクションマネージメント)を取り入れて推進しています。間接CMと直接CMに2タイプがありますが、工事を分離発注する方式です。
音声:
担当:衛藤照夫、中村真由美
千田さんのお話の続き...
オープンして半年ほどは、看板もあげていませんでした。今は小さな看板を立てかけていますが、「ドアを開けてもいいのかしら」「お休みなのかしら」と迷われるくらいの佇まいです。
店内には、グランドピアノを置き、天井には龍の柄の唐紙を貼っています。天井を龍にしたのは、ここの中にいる人を守ってくれるからです。模様が付いているとは言わないとわからないほどですが、800匹の龍がいます。「来て良かった。落ち着ける。」と感じて頂きたいのです。
今、いろいろなことが速く進んでいく時代です。「唐長さんだけは、時間が流れるのがゆったりだな」と感じて頂きたい。烏丸三条から一筋西を少し北へ。ここは日曜日でも人通りが少ない場所です。静かなところでゆっくりと唐紙と向き合って頂きたい。
「本物がいいな」と本当に欲しいいと思うまで、心を温めてから買って頂く。唐紙の良さをわかってもらって、ずっと大事にしてもらいたいという思いからです。
唐紙の「文様の力」によって心を落ちつきます。元気になります。感謝の気持ちを伝えていきたい。
※写真 唐長修学院店内のサクラの文様2種
10代目と11代目が同じ版木を使って違う色合いで表現した唐紙が並べて飾ってあります。それぞれが醸し出す雰囲気は同じ版木とは思えないほど、それぞれが独特の個性を発しています。
文様の力によって、伝える心も奥が深いことがわかります。
御本紹介:
京都、唐紙屋長右衛門の手仕事
著者:千田堅吉 NHK出版
唐長の「京からかみ」文様
著者:千田堅吉 紫紅社
※写真 スタジオにて

