
今年はよく晴れて、懸装品もいっそう輝いていました。
ゆったりとした山鉾巡行も良いですが、祇園祭の本来のお祭り「還幸祭」を、三条通りで迎えてみませんか?
08'三条通りお神輿祭り
日時:7月24日(木) 午後7時より
場所:三条通高倉・京都文化博物館 別館前
花火をしながら、お神輿さんをお待ちしましょう。
デッキ前で花火をお配りします(無料)
主催:京の三条まちづくり協議会
祇園祭のお神輿三基が、八坂神社に戻られる還幸祭で、三条通りを通られます。
お神輿の前を、白馬に乗られた久世稚児さんが先導されます。
このお稚児さんは、馬の頭の形(駒形)の神様を抱いておられます。
京都文化博物館別館前のデッキでは、丹波八坂神社の太鼓の演奏が奉納されます。
(諸般の事情で遅れることもありますが、8時20分頃の予定です)
お神輿を皆さんでお迎えしましょう。
=== 祇園祭豆知識 ===
祇園祭は、古くは祇園御霊会と呼ばれ、平安時代の貞観11年(869年)に各地に疫病が流行したとき、「祇園牛頭天王のたたりだ」として、神泉苑に66本の鉾を立て、祇園の神を祀り、御輿を送って、災厄の除去を祈ったことが始りです。(牛頭天王は素戔嗚尊と同一視されています。)室町時代に、神社の神事とは別の町衆の祭りとされ、神幸祭・還幸祭の露払いを果たしています。
八坂神社に祀られているスサノオノミコトの和御魂と、久世の綾戸国中神社に祀られている荒御魂が一体になって一つの神になると古文書には記されています。それで、国中社のご神体である馬の頭(駒形)を胸に戴いたお稚児さんが、7月13日に白馬に乗って八坂神社にお入りになり、神幸祭・還幸祭では、20人程のお供と行列の一番前でお神輿を先導されます。
7月17日の神幸祭で、スサノオノミコトはお神輿に乗られて神社から出られ、まちなかを巡行され、御旅所(四条寺町)に24日まで留まられます。お神輿は三基あり、中御座にスサノオノミコト[三若]、東御座にシナダヒメノミコト(奥方)[四若]、西御座にヤハシラノミコガミ(子息)[錦]がお乗りになっています。
7月24日は還幸祭で、また、お神輿でまちなかを練りながら、八坂神社にお帰りになります。
祇園祭の山鉾巡行は、昭和41年までは、神幸祭・還幸祭にあわせて先祭・後祭が行われていました。後祭は概ね蛸薬師より北の鉾町の祭りで、山鉾は三条烏丸に集合して三条通りを東に行き、寺町通りを下がり、四条通りを西へと巡行していました。
京の三条まちづくり協議会では、そんな町衆のお祭りを受け継ぎ、丹波八坂神社の太鼓を奉納して、まちの皆様といっしょにお神輿をお迎えする「三条通お神輿祭り」を開催しています。