■今原町家の取組
ゲスト:今原町家〜文化悠楽の間〜 代表 湧月りろ さん
上京区葭屋町通上長者町下る菊屋町にある「今原町家」の保存につとめられている、湧月さんにお話を聞きました。
今原町家は、昭和4年、組紐職人であった私の曾祖父・今原喜久一が建てた、典型的な表屋造りの町家です。文化悠楽の間として、文化教室や町家の体験、ギャラリー、イベントスペース等としています。
西陣の少し南にあたるこの地域、特に町家の前の葭屋町通りは、糸屋関係が集まる通りだったそうで、曾祖父もこの地をわざわざ選んだのだと思います。
祖父母は、ここを建てた曾祖父の思いを深く知っていたこともあり、この家は自分たちでコツコツと手入れしながら、大きな改装をほとんど行わずにこれまで住んできました。そのため、今となっては、この町家は「建築当時の姿そのままの家」として、貴重な存在なのではないかと思っています。<続く>
◆ 今原町家のページ http://www.eonet.ne.jp/~imahara/
※9月頃にリニューアルの予定です
□良い家を永く使うために
担当:上原智子
国土交通省でも200年住宅や長期優良住宅という制度を始めたところですが、京都では京町家としてとうの昔から良いものを永く使う考え方や仕組みが定着しています。耐震性や設備などのメンテナンスがしやすいように、しっかりと作り、その建物について、いつ頃にどんな手入れをするのかという計画を立てておくようにする制度ですが、京町家もまさにそういう使い方がされてきたものです。
音声:
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☆本日の担当:下村委津子、上原智子
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