ゲスト:寺町三条・三嶋亭 五代目 三嶌太郎さん
御所勤めをしていた初代三嶌兼吉・てい夫婦が、長崎で出会った牛鍋を学び、京都に持ち帰り、明治6年に、現在の寺町三条で創業したのが「三嶋亭」です。
我が国では、仏教の教えで永い間、肉食を禁じられてきました。創業当時の明治初めでも、肉を食べるときは仏壇を閉じて、外でそっと食べた時代です。そんな時代に、京都の寺町という伝統やしきたりの渦巻くこの場所に、木造3階建ての店で始めたというところに、初代の心意気を感じます。
そんな中、様々な新しい事業を起こした2代目京都府知事が、時代を担う若きリーダー達を、たくさん店にお客として連れて来て頂きました。知事揮毫の額は、今も寺町通り側の2階に掲げています。
また、昭和初期には、駅弁やハレの日に牛肉を食べるということが流行したと聞いています。<続く>
◆京都府建築士会 会員紹介
荒川晃嗣さん テクトスタジオ
京都生まれです。大阪で仕事を始め、京都に戻った時は京都の人が本音を言わないのにとまどいました。
以前はマンションで仕事をしていて、地域の中で顔が見えず地元に密着していないと感じ、いまの町家を改修した職住一致の仕事場をはじめました。小さい頃の生活がそのままで、建物含めすごく快適です。いまは地元の修徳学区の夏祭りや、地蔵盆にも参加し、また建築の相談も受けたりしています。まちの建築家になることを目指してやっています。
音声:
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☆担当:衛藤照夫、山本晶三
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