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2004年10月23日

04年10月23日放送 山中油店

▼▼今月のテーマは「環境 〜健康とまち・自然〜」▼▼

■自然の感覚を楽しむ
ゲスト:(株)山中油店 常務取締役 浅原孝さん

 江戸後期の文政年間以来、油の専門店として二百年続く老舗。

 我が国製油の始まりは、平安時代の初め、大山崎の離宮八幡宮が始まりとされています。製油には、菜種ではなく、荏胡麻が使われていて、祀りの灯火や宮中に献上される、貴重なものでした。
 宮中献上などの功績から、神社仏閣の灯明の油は、全て大山崎が納めることとなり、朝廷から「荏胡麻製油の長」として独占権を認められ、油座として発展していきました。その後の信長から始まる規制改革により、大山崎の衰退と共に、新製法などが開発され、荏胡麻油から菜種油へと変わっていきました。

 外国の食文化が入ってきて、食材として油が使われはじめ、大量生産が始まると、価格が下がっていき、使われる油の種類も少なくなっていきました。ここ2年ぐらいの健康意識の高まりで、全国からいろんな問い合わせがありますが、油に対する正確な知識が無くなってしまった現在では、大量摂取などの危険性も否めません。油も調味料と考えて使ってもらうと、分量も自然と分かってきます。
なぜ急に健康意識が高まったかを考えることがありますが、加工品に囲まれた生活の中で、人の身体が悲鳴を上げているのではないかと考えています。

 食用だけでなく建築用の油も扱っています。天然塗料を塗った木は、合成塗料に比べくすんできますが、カラ拭きするだけで、またツヤが出てきます。触れると素材の質感が伝わってくるのも、良さのひとつです。触ってあげると答えが返ってくる、これが自然の持つ味だと考えています。こういうキャッチボールが、普段の生活の中にも、楽しみを見いだせるのではないでしょうか。


◇生活から見える環境
担当:畑正一郎

 環境の意識と配慮に必要なことは、「持続していけること」ということで、今考えるべきことは、次世代が参加できる仕組みを考えるということではないでしょうか。
 日本は輸入大国です。これは、食品、衣料、建材など生活に必要なもの全てにわたっています。これらを値段でなく、輸入するのにどれだけのエネルギーを消費しているかに置き換えると、欧米諸国の何十倍のエネルギーを消費して、物を調達していることが数字で出てきます。
普段の生活が、周囲にどれだけの影響を与えているかを、日々の生活で実感することは難しいです。しかし、一個人の生活が集まることにより、地域・まち・都市・地球の環境を作っていることは、間違いありません。
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2004年10月16日

04年10月16日放送 京都一周トレイル

▼▼今月のテーマは「環境 〜健康とまち・自然〜」▼▼

■京都一周トレイル
ゲスト:京都カラコルムクラブ/京都トレイル委員会 山中博さん

 京都を囲む三方の山を巡る「京都一周トレイルコース」が出来たのが平成5年です。京都市、京都府山岳連盟、京都大阪森林管理事務所(旧営林署)、京阪、阪急、京福、京都市観光協会が「京都トレイル会」を構成し、案内標識作成や整備、歩こう会(トレッキング会)などの企画・実施運営、マップなどの作成・頒布を行っています。

 京都一周トレイルには、の3コース、総延長62.3kmが整備されています。
 ☆東山コース:24.6km (H5.5月完成)
 伏見稲荷〜将軍塚〜蹴上〜大文字山〜比叡山山頂〜八瀬駅
 ☆北山東部コース:17.9km (H6.6月完成)
 ケーブル八瀬駅〜比叡山山頂〜大原〜静原〜鞍馬〜二の瀬
 ☆北山西部コース:19.8km (H7.9月完成)
 二の瀬〜京見峠〜清滝

 現在北山西部コースの続きとなる、清滝〜嵐山〜松尾山〜苔寺へ向かう新コースを調査、整備に取りかかっています。来年3月頃オープン予定です。新コースが完成する来春には、トレッキング会を開催します。これまでも毎回行い大勢の人が参加しています。
各コースごとのマップは、京都駅の観光案内所や、岡崎の京都会館にある観光協会で求める事が出来ます。1部500円。
 都会である街と山が、京都のようにこんなに近く、気軽にトレッキングできる所は、日本でも世界でも珍しいのです。ぜひトレッキングを楽しんでください。


◇サスティナビリティー
担当:小田木洋子

 持続可能な、という意味で、最近折にふれ目にする言葉です。サスティナブル建築=できるだけ環境に負担をかけないように配慮された建築のことで、試みとして、エコロジー素材や、地元素材の採用、省エネ化、既存建物のコンバージョンなどがあります。町家やレトロ着物ブームなども、一時の流行で終わらずに、持続したものだと良いですね。
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2004年10月09日

04年10月9日放送 自然住宅

ゲスト:環境市民 自然住宅研究会 松野晴美さん

 自然住宅研究会は、8年前から主に住まいのことについて、市民の方を対象に、セミナーやイベント、勉強会等をやっています。住宅に限らず「住まい」、「暮らし」を考える活動をやっています。環境というと、ゴミのことや身近なことを思い浮かべられますが、目に見えることだけでなく、住まいも影響があると気づいてもらえるのではないかと思います。どういう風に暮らしたいかということを考えるきっかけになればいいなと思います。

 よく「自然素材」が取り上げられ、今は自然でない人工の素材に囲まれていますが、有機的なものに向き合うことによって、いろいろ見えてくるものがあるのではないかと思っています。

 例えば、傷がつくと、ビニールのものだと、単に傷や汚れとしてしか残りません。自然のものだと傷が残るけれども、それを発信してくれるものがあり、思い出として残ります。それが呼吸していることも分かりますし、温度、湿気、におい、そういうものが伝わり、味わいや愛着、思い出になって残ります。


◇手元分別のススメ
担当:勝矢佳子
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2004年10月02日

04年10月2日放送 庭づくり

▼▼今月のテーマは「環境 〜健康とまち・自然〜」▼▼

■庭づくり
ゲスト:(株)植芳造園 井上剛宏さん

 庭をつくることはその土地を知り、植物を知り、石を知り、水を知ることです。これらを配するには各々の性格をよく鑑みておこないます。
 昨今語れています「ビオトープ」は人が緑を求めるひとつのあらわれかもしれません。ただ「ビオトープ」のような箱庭を成立させるには、その土地の植物や土のことをよく勉強するのがよいと考えます。

 京都のように、連続する甍の風景の中に、屋上緑化を提唱することは、専門家の間でもさまざまな考え方が混在しているところです。幾何学的な緑化が自然といえるのか、美しいのか、よくよく計画し、人の気持ちが豊かでないと見えてこないこともあります。


◇屋上緑化の可能性について
担当:脇野貴史

 街が緑化され、緑が増えることに反対する人は少数派だと予想します。ヒートアイランド現象の抑制のために、屋上の緑化も理のあることです。しかし、人の目に触れそうにない屋上を緑化することは、消費者の目からは遠く、緑の癒し効果は期待できません。
 京都市では「生け垣緑化」に対する助成があります。生け垣の基準があり、審査にかなえば、最大で40万円の助成を受けることができます。
ラベル:京都
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