■日吉ヶ丘高校でまちづくりの出前授業
ゲスト:京都市立日吉ヶ丘高校 家庭科教諭 堀 木実さん
家庭科教材では、食や被服の分野はセミナーの案内なども含め、多くの情報が得られるのですが、住居分野は情報窓口もわかりませんでした。いろんな経験をして、自分たち自身の言葉で授業を進めたかったのです。そこで知り合いを通じて、建築士会によるまちづくりの出前授業を依頼することになりました。
「建物のいのち」というテーマで、ワークショップ形式の授業です。「建物50年派か10年派か」で討論を行いました。当日は、他教科の教員や校長先生も見学し、以後の取り組みも後押ししてもらいました。それ以降、約7年間、まちづくり委員会と一緒に年に1、2回程、まちづくりについての協同授業を行ってきています。
◇集まって住むかたち
担当:山本晶三
京都の洛西ニュータウンのユーコートは、48組の家族が集まって、土地を手に入れて、それぞれの部屋の配置を決め、みんなの中庭をつくった、コーポラティブハウス。約20年前にできました。共同で食事を作ったりする、コレクティブハウジング。高齢者が介護者と一緒に暮らすグループホームや、大きな住まいの部屋を分かち合うシェアードハウスというのもあります。
昔はどこにでもあった近隣とのつきあいが、新しい集まって住むかたちの中でできてくれば、地域にも広がって、もう少し暮らしやすいまちができあがるのでは。