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2003年12月20日

03年12月20日放送 京都の水と防災

■京都の水と防災
ゲスト:京都環境アクションネットワーク代表 松井恵さん

 阪神大震災で、地震では水道がダメになるということが明らかに。3日間水を飲めなかった人もいるし、水道が復旧するまで数ヶ月から半年、1年かかった地域もあります。
 水フォーラムの時に、井戸をもっと防災に使えるように消防にも訴えました。京都市では防災水利構想が平成14年度にできました。石塀小路、二条城、千本西高瀬川などモデル地区を定めて、その地区の水の使い方を考えようと取り組んでいます。

 もしもの火事や地震の時、鴨川や高瀬川の水が使えるでしょうか?どちらも浅すぎて、容易に水辺に寄りつける場所がありません。そこで、一部分に寄り付ける場所を作り、取水枡のような形状を作り、そこから水を汲むようなことを考えています。高瀬川の西側では、消防車が入れないような狭い路地に、びっしりと建物が建っています。それなら細い水路を造り、高瀬川の水を取り込めないか、など。

 京都の中心部は水辺が少ないですね。鴨川、高瀬川を過ぎると西にはほとんどありません。今考えているのは、西洞院川を復活させることです。道路の幅員も広いので川を作っても問題はないはずです。また、もともと流れていて、今は暗渠になっているだけなので、その下水の流れの上に雨水が流れる川を作ることは簡単なのです。


<ばったり床几>
◇路地と建築基準法
担当:上原智子

 京都は政令指定都市の中で、人口あたりの火事の件数が最も低いのです。他都市に比べて木造の建物が建て込み、消防車が入れないような路地が多いのに、何故でしょうか?それは防災意識が高いからです。
 建築基準法では、前面道路が4m以上ないと建物が建てられません。路地が4mになると、少し大げさですが京都が京都でなくなってしまいます。しかし祇園町南側のように、木造や路地でも、まちの防災組織がしっかりしていることを条件にして今の雰囲気を残せるようになりました。
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2003年12月13日

03年12月13日放送 町家改修の防火対策

■町家改修、防火対策として
ゲスト:(株)木村工務店、京都府建築工業協同組合理事、木村忠紀さん

 伝統木造建築の京町家。京都のまちなかに独特の調和をもたらし、都市のアイデンティティーを表す重要な役割を担っています。
 京都市の「まちなか」ということは、たいていの場合、建物は防火対策を必要とされます。京都市内に残る、準防火地域にある京町家の多くは、建築基準法では既存不適格建築物と位置づけられています。このため伝統工法を用いた大規模改修や新築は不可能でした。このままでは、町家が京都から無くなってしまう?!
 
 そこで、これらの問題解決のため、早稲田大学長谷見教授の研究室と京都府建築工業組合は、協働で土壁の防火構造について研究・試験を行い、このほど「戸境(とざかい)の裏返し塗りのない土壁」を防火構造として施工することが可能となりました。

 防火性能に関する技術的基準(外壁と軒裏に要求される)は、遮熱性:30分間、最高:室温+180℃に達しない、非損傷性:30分間、です。実物を実際に燃やす実験の結果、90分くらいのもの、すなわち準耐火の倍の値がでました。


<ばったり床几>
◇地域と防火 美山町のかやぶき街並み保存
担当:脇野貴史

 京都府のほぼ中央に位置する美山町は、由良川に沿って建てられた民家のうちおよそ250棟は昔ながらの茅葺きで、文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
 保存地区の指定を受けた北村では「かやぶきの里保存会」を組織し、かやぶきの里の保存にあたりました。
平成14年5月に放水銃で集落ごと火災から守る防火システムが完成しました。これは山の上に貯水タンクを設け、火災時には地区内3カ所に設けたボタンを押すと62基の放水銃が一斉に作動、定められた角度に自動的に水を噴き上げて、全戸に水をかけ、水のカーテンで類焼を防ぐ仕組みです。


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2003年12月06日

03年12月6日放送 春日学区〜地域の防災と防犯

■春日学区 地域の防災と防犯
ゲスト:春日住民福祉協議会 会長 高瀬博章さん

 春日学区で生まれ育ち、散髪屋さんとして約60年。学区の人と町の移り変わりを熟知され、春日のまちを愛し、春日のまちを育ててきた京都を代表するコミュニティリーダーの高瀬さん。
春日学区は、住民によるまちづくり活動において、知る人ぞ知る、先進的な活動を実践した地域です。全国各地からの視察を受け入れている地域です。


 春日住民福祉協議会ができたきっかけとは、1972年のマンション問題(反対運動ではなく協議により解決した)や、1979年におきた独居老人焼死事件(まちぐるみの防災の必要性を認識)です。行政や人任せではない、主体的参加が可能な組織を作っています。21町・18団体(町内会・消防・社会福祉・PTAなど)のネットワーク、行政や外部組織とも連携した、訪問活動、防災活動、デイサービスなど幅広い活動を展開しています。<続く>


<ばったり床几>
◇京都型の住まいの防災
担当:高田光雄

 京都の住まいの防災を考える上で「安全性の確保と歴史・文化の保全」と、「伝統的な防災の知恵の継承・発展」を考える必要があります。家の問題と道の問題に分けて考えてみましょう。


<家・まち・なんでも相談>
◇化学物質過敏症に配慮した住宅
担当:光田康宏

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