ゲスト:環境共生都市推進協会 事務局長 細尾友子さん
環境にも良く、人も住みやすいまちづくりをしていこうという啓発活動を「ベロタクシー」という自転車タクシーを使って行っています。ベロタクシーは卵型形状で、ドライバーが自転車をこぎ、お客さんは後部座席でゆったりと風景を見ながら乗車出来ます。
京都では去年の4月から走り始めています。車体は外車、ドイツ製です。始めたきっかけはドイツでこれが走っているのを偶然見て「可愛い、ぜひ日本でも走らせてみたい」と思ったから。調べてみると、市民の役にも立ち環境の啓発にもなる。何より楽しそうだったので、これはぜひ地元京都で走っている姿を見たいと思いました。
自転車なので、出す排気ガスはドライバーの吐く息の二酸化炭素だけです。速度もあまり出さないので安全で、京都の自然の移ろいや時間の流れを楽しむのに良く合っていると思います。「楽しい」「いつもと同じ街なのに違う景色が見えたわ」と言って下さる。
今、京都では、四条通と御池通、烏丸通と河原町通のエリアの中で5台が走っています。乗車するには3箇所ある停留所か、流しの自転車タクシーを手を挙げ止めて乗って下さい。以前、流しのタクシーを走って追いかけ「乗せて下さい」なんていう方もいました。人が走る方が速い。
京都に続き、10月から東京でも20台で走り始めました。京都でももっとたくさん走らせたいのですが、道路交通法で許可された指定エリアでしか走れません。東京ではそういった規制がないので伸び伸び走れるんです。京都の皆さんの応援で、範囲が広くなれば嬉しいのですが。ちなみに定員は大人2名、料金は1人300円一律です。京都で始まって以来、長野や沖縄など日本全国から問い合わせが続いており、ベロタクシーの勉強会も各地で行っています。導入も現在着々と進んでいます。
◇条坊制とまちづくり
担当:小田木洋子