2009年11月に、引っ越しました!
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2003年06月28日

03年6月28日放送 カッパ研究会

■もっと知りたい!水の都 京都
ゲスト:カッパ研究会、世界水フォーラム市民ネットワーク所属 鈴木康久さん
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 研究会では、京の水文化を研究する「京の水文化を語る座談会」の開催と、研究してきた内容を発信することを目的に、書籍の発刊やNPOブースでの活動内容の報告、全日本河童サミットの開催、第3回世界水フォーラムへの参加などの活動を展開してされています。

 京都にもカッパがいるんですか?カッパにも地域性ってあるんですか!京都って、そんなに水と関係が深いんですか? お話をお聞きしました。

☆鈴木さんの著書:『もっと知りたい!水の都 京都』(出版社:人文書院)
ラベル:京都 カッパ
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2003年06月21日

03年6月21日放送 末丸町の町家改修

■末丸町の町家改修
ゲスト:京都文化ネットワーク 田畑美代子さん
    (有)アートライン一級建築士事務所

 昭和初期の、おもての土間に地域の人達が寄り集まったり、元々集会所としていた使われた建物です。戦後は個人住宅でしたが、近年は住む人も無く傷んでいました。物件を紹介されたのですが、建物自身はひどい傷みではなかったし、何とか再生できないかと考えました。「京都文化ネットワーク」の新しい活動拠点として、将来は終の住まいとして?町屋再生を決めました。自分自身の町屋改修を設計しました。

 この春、古材も活用し、柱や土壁の修復、水廻りを新しくするなど、全面改修工事を終えました。日本全国、海外からもお客さんが来て、しばらく滞在したりしています。

 再生した町屋は、一階は以前土間だった部分に木曽檜の板床を張り、木肌が心地よい「みせ」になっています。檜のカウンターで訪問客をもてなせます。すぐ奧の座敷は茶室仕様にしました。二階は階段室を兼ねた三畳間と六畳の和室二室からなります。<続く>


◇条坊制の話
担当:小田木洋子

 平安京は長安を模した厳密な左右対称の都市計画で、朱雀大路(現在の千本通のあたり)の東側を左京、西側を右京。東西に延びる通りにはさまれた区域を「条」、三条通と四条通の間の区域が「三条」、南北に延びる通りにはさまれた区域を「坊」と呼んでいました。例えば、現在の西洞院通と東洞院通の間の区域は「三坊」。大路に囲まれた条・坊を、一辺が約120mの区域にさらに小路で4等分×4等分に細かく分けたものが「町」で、数は1136町ありました。

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ラベル:町家 京都
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2003年06月14日

03年6月14日放送 京都に暮らして

ゲスト:大森靖子さん

 姫路市出身、進学を機に京都に来ました。住んでいたのはRCのマンション?で、角部屋の風通しの良い畳のある部屋でした。大家さんの経営する喫茶店でバイトをしていたこともあり、大家さんと非常によい関係が持てました。過干渉ではなく、とても町家的な付き合い方だったと思います。ただ、鉄扉で周りと隔絶されることには最初から抵抗がありました。

 その後何度か引越しを重ね、そして現在暮らす、町家に入居しました。物件を紹介され、付き合いで見に行ったところ一目で気に入り、住むことを決めたのです。建物というより、その場所に住みたかったのです。<続く>


◇水琴窟の話

担当:村角洋一

 水琴窟は、江戸中期、天才茶人・作庭家である小堀遠州によって考案されたといわれる一種の排水装置です。庭の手水鉢(ちょうずばち)や蹲踞(つくばい)の水が流れ込む場所の地中に、底に穴を空けた瓶を逆さに埋め、その中の溜水に落ちる水滴の音が、瓶の中で反響して地上に聞こえてくるという音の装置です。その音が琴に似ているので水琴窟と名付けらています。
 昭和の初期にかけては盛んに造られましたが、いつしか忘れ去られて“幻の音”といわれていました。しかし昭和58年に再発見され、再び脚光を浴び、各地で復元されたり新しく造られています。

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ラベル:町家
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2003年06月07日

03年6月7日放送 山鉾町の町家の暮らし

■山鉾町の町家の暮らし
ゲスト:京町家再生研究会 事務局長 小島富佐江さん

 小島さんのお宅は、明治32年築造の通庭が印象的な町家で、道路側の店の間を貸し、その奥の町家で暮らされています。


 訪問客は多いほうです。人を寄せる家ですね。来客が予定されている時は、朝は6時くらいに起きてばたばたしています。よその家に呼ばれる時は、京都独特のしきたりがある、などと言われています。ですが、訪問の基本的なルールを守ってもらえれば、誰でも拒みません。
 基本的なルールとは、京都の人だと子供時代におばあちゃんや親からうるさいくらい注意され、身についていることですが、よそさんにお邪魔するときは、まず雨の日にはよその家に上がらないようにする。それから、ズボンはもってのほかで、替えのソックスや厚手のタオルを持参すること。現代は、よその家も特別な意識無く、無神経にあがる子が多いですね。自分の家ですること、してはいけないことを考えるべき、などと小言を言うときりがないです。

町家暮らしの歳時記は、1月:お正月、2月:節分、3月:お彼岸、4月:おひな祭り、5月:お節句、6月:庭、7月:祇園祭、8月:お盆、9月:お軸、10月:お月見、11月:お茶、12月:年の暮れの大掃除お正月のしたく。しきたりは大事に引き継いでいきたいです。お祝いは、一月前の大安の午前中に目録付けを行うとか。1と15はあずきを、際の日には、借金がからになるといい「おから」を食べる。このようなしきたりの背後にある気持ちを、引き継ぎたいです。

 ※小島さんの著書:
  京町家の春夏秋冬 -祇園祭 山鉾町に暮らして-  文英堂



◇建具替え
担当:衛藤照夫

 町家の建具や敷物を、着物の衣替えのように、冬用から夏用に替えること。冬座敷から夏座敷へ。建具:襖、障子を葦戸に。敷物:網代、戸むしろを敷く。簾:すだれを吊るす。
 「家は夏を旨とすべし」と徒然草にあるように、風が通り、日差しを遮る家が、町家として住み継がれてきました。通り庭、中庭など京町家の配置には長年の知恵の積み重ねがあります。葦戸や網代、戸むしろは最たるものです。
ラベル:京都 町家 暮らし
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